シンプルな美しさに惚れた、ロイヒトトゥルム1917の5年日記

手帳

毎年購入する手帳とは別に、ロイヒトトゥルム1917の5年日記を使用しています。
2019年からスタートしたので、使い始めてからもうすぐ1年が経ちます。

使い心地は抜群、しかしなかなか店頭で見かけない!
もっと普及すればいいなという想いから今回は記事を書きました。

5年日記に興味があるけど、なかなか買う勇気が…というあなたへ。
ロイヒトトゥルム1917の5年日記、なかなか良いですよ。

5年日記に興味を持ったきっかけ

まず初めに、私が5年日記を使い始めるまでのお話です。

連用日記に対して抱いていたイメージは「地味」

連用日記は、私の中では地味という印象を持っていました。

本屋さんの片隅で見かけるイメージが強く、雑貨屋さんにあったとしても華やかな手帳コーナーとは一線を画した場所にしんみりと並んでいるような。
なんとなく日の目を見ない、控えめな存在だと今でも思っています。

 

中身に関しても地味な印象は付きまといます。

大体どの5年手帳も数行の罫線が引いてあって、そこにその日の出来事を軽くまとめていく、という使い方が一般的です。

それゆえ、どのメーカーのどの商品でも代わり映えのしないものだと思っていました。

 

連用日記は、いつ買うべきかが分からない

思い込みがもう一つ。

連用日記は、購入すべき時期や使い始める時期がとても限られているものだと考えていました。
1年間の手帳シーズンのピークは9〜12月と言われ、さらに日記は1月から書くものだという固定観念にとらわれていたからです。

そのため、興味を持つことはあっても「今は買うべきじゃないな」と決めつけてしまい、買う機会をなかなか掴めないでいました。

 

これは後から考えてももったいない考え方だったなと思います。

書きたいと思ったらいつでも買えばいいし、年の始まりじゃなきゃ書き始めたらいけないということもありません。
手帳と違って西暦が書かれていないのですから、買った日からすぐに使い始めることができるのです。

思い立ったが吉日です!

2018年に、ほぼ日が起こした「5年日記ブーム」

数年にわたる連用日記といえば、最近はほぼ日が発売した「ほぼ日5年手帳」が話題ですね。
ここ数年で連用日記が注目されるようになったきっかけの商品とも言えます。

 

ほぼ日5年手帳については、ほぼ日手帳のように5年間記録を残していけたら楽しいだろうなという期待をまっさきに抱きました。
方眼のトモエリバーに5年間が残せるなんて!と、物欲をかき立てられたのを今でも鮮明に覚えています。

発売初年度となる2018年にSNSを中心に話題となりましたが、発売初年度は思いのほか耐久性に乏しく「5年間使い続けられない!」という意見もちらほら…。

5年日記は気になるけれど、ほぼ日5年手帳はすぐに壊れてしまうなら買わない方がいいのか?と悩んでいたところに出会ったのが、ロイヒトトゥルム1917の5年日記でした。

ロイヒトトゥルム1917の5年手帳との出会い

ロイヒトトゥルム1917の5年手帳は、なかなか店頭で出会うチャンスがない珍しい商品だと思います。
そんな希少なものを実際に見ることができたのは、2018年の年末、地元福岡に帰省したタイミングでした。

帰省した福岡で、運命の出会いを果たす

福岡市東区の大楠にあるプレイズストアさんに初めて行った時、壁一面に並ぶたくさんの種類のロイヒトトゥルム1917を目にすることができました。
それこそカラーバリエーションに限らず大小さまざまなサイズやソフトカバー、そして本革の表紙のノートまで。びっしりと、かつ綺麗にディスプレイされているのを見て、とても興奮しました。(私が知る中では、国内でもっともロイヒトトゥルム1917の品揃えがあるお店です。一押し!)

ロイヒトトゥルム1917が大好きな私にとってたまらなく幸せな空間で、5年日記を見つけた瞬間「これ買う!」と迷わず即決。
ロイヒトトゥルム1917の良さは、何冊ものノートを使用してきて信頼のおけるものでしたので、ただただ使い始めるのが楽しみで仕方がありませんでした。

 

では、ロイヒトトゥルム1917の5年日記の中にはどのような特徴があるでしょうか。
私が購入したカラー「サンド」の5年日記とともに紹介していきたいと思います。

 

ロイヒトトゥルム5年日記の特徴

サイズ

幅14.5 × 高さ21.0 × 奥行2.3 (cm)

通常のノートに比べると厚みがありますが、重苦しく感じることはありません。

構成と特徴

表紙のメッセージ

ハードカバーの表紙と背表紙、そして中表紙には「Some lines a day.」と英語でメッセージが書かれています。
ノーマルなロイヒトトゥルム1917の表紙には何も書かれていませんので、5年日記の大きな特徴と言えます。

日記部分

5年間使用していくメインの日記のページは、すべて同じ構成です。
シンプルを極めた紙面構成がとても気に入っています。

ページのヘッダー部分には英語で何月かが書かれており、日にちは数字。
「20_ _」と書かれている部分には西暦を記入します。

この5年日記は海外製ですので、西暦を記録する部分のみで、和暦や六曜は用意されていません。

日記部分は罫線なしのフリーページ

記録をしていくメインの部分は無罫です。ここには毎日の日記を連ねていったり、イラストを描いても楽しいかと思います。
大きすぎず小さすぎず、1日の記録スペースはちょうど良いサイズだと思います。

5年間ずっと使い続けるものだから、細かい特徴も気になるところです。

2本のスピン(しおり紐)が付いている

5年日記にも通常のノートと同じく、2本のスピンがついています。
このスピンのおかげですぐに開きたいページを開くことができます。また、幅が広くて作りがしっかりしているのも大きな特徴です。
日記を開けるときに引っ張る力や、スピンの先が裂けて毛羽立ってしまうといったことが起きにくい、頑丈なスピンです。(通常のロイヒトトゥルム1917と同じものです)

フォントがおしゃれ

2018年版のロイヒトトゥルム1917は少し大きなアップデートを行なっており、印字のフォントが従来のものから変更されています。
購入した5年日記にもこのフォントが使われています。

私はこのリニューアルされたフォントの柔らかい雰囲気が大好きで、気に入っています。

5年日記もパタンと開く

2センチ超の厚みがあっても、紙面は綺麗に開きます。
ノートの開きがいいと見開きいっぱいに書けて、それだけでゴキゲンになれます。

万年筆も使用できる

ロイヒトトゥルム1917に使われている紙は、オリジナル用紙。万年筆も使えます。

インクの種類や使用する万年筆のニブの太さにもよりますが、私が持っている万年筆やガラスペンはどれも問題なく使用できています。

少しクリームがかった色の紙が目に優しい

一応公式にはロイヒトトゥルム1917の紙は白色となっていますが、ほんの少しだけクリームがかった色をしています。ロルバーンやMDノートに比べたら薄いので、クリーム色が苦手だという方にも問題なく使用していただけるかと思います。
クリーム色の紙は目に優しく、1日のクロージングで日記を書くタイミングでも眩しさを感じないところが気に入っています。

カラーラインナップ

現在、ロイヒトトゥルム1917の5年日記は下記のカラーラインナップで展開されています。

ブラック

シンプルな黒のデザインは男女問わず長く使用できるアイテムです。

ノルディックブルー

落ち着いた青が綺麗なカラー。
気持ちを落ち着かせたいときにヒーリング効果も得られそうです。

サンド(私が使用しているカラーはこちらです)

サンドは通常のロイヒトトゥルムのノートで廃盤となったカラーです。
はっきりとした色のラインナップが多い中で、色の淡さに一目惚れして購入しました。

オレンジ

通常のロイヒトトゥルム1917では現在も展開されていますが、5年日記のカラーではおそらく廃盤となっているラインナップ。見つけられたらラッキーかもしれません。
元気が出るビタミンカラーは、朝日を浴びながら書き込むと素敵な1日を過ごせそうです。

 

最後に、私の5年日記の記録例について少し触れたいと思います。

私のロイヒトトゥルム1917の5年日記の使い方

その日に起きたことや事実を書く

その日の出来事の詳細は基本的にほぼ日手帳に書いているので、5年手帳にはなるべく事実のみ書くようにしています。よほど感情が昂った時(嬉しい出来事があった時など)は感情爆発させている時もあります。主に自分の周辺で起きた出来事がメインですが、たまに時事ネタも書いたりします。これは、後で読み返した時に「この日こんなことがあったな」と思い返すだけでなく、当時の感動や驚きなどをストレートに表現するためです。

天気を書く

ありきたりな内容ですが、その日の天気を書いています。
5年間天気マークが並んだら、なんとなく見返すのが楽しいのではないかなと思い記録内容に加えました。

その日に使った万年筆やインクの情報を書く

万年筆のインクにハマっていることもあり、万年筆やガラスペンで毎日インクの色を変えて書いています。
色は直近で手に入れたインクだったり、気分的にチョイスした色だったり様々です。

後から見返してもどのインクを使ったかが分かるので、お気に入りの記録項目の一つです。

 

おわりに

長く続けるコツは「書かない日もある」と割り切ること

5年日記を使っているとは言いますが、もちろん毎日欠かさず書いているわけではありません。書かなかった日もあるので、穴ぼこになっています。
私の場合、ほぼ日手帳含めその日に書きたい気持ちにならなかった時は、空白のままにしています。
なんとなく気分が乗らなかったんだな、とかよほど仕事が忙しくて日記を書く余裕さえなかったのかな、と当時の自分に想いを巡らせたり。

1日も欠かすことなく書きたい気持ちもありましたが、5年間の間に書けない日だってきっと出てくると思います。
なので肩肘張らずリラックスして書けるよう、無理はしないことにしました。
書かない日を許してみると、結構書けてたりもするもんです。笑

まだ1年めとは言え、気づけばもうすぐ最初の1年目が終わろうとしています。
2年目以降は前年までの記録が残っているというのも、さらに書くことが楽しくなるだろうなと想像すると、それだけで今からワクワクしちゃいます。

 

なお、使い終わるのは2023年の予定。

5年間の思い出が詰まった特別な一冊が出来上がる頃には、私自身を取り巻く環境もかなり変わっていると思います。
そんな未来に想いを馳せながら、今日も5年日記に記入をして1日を終えたいと思います。

 

ロイヒトトゥルム1917の2020年版手帳についてはこちら。