【万年筆】カヴェコに自分の「好き」を詰め込んでお気に入りの一本を作る

万年筆

2019年9月27日(金)~29日(日)の期間中、銀座伊東屋横浜元町店で万年筆ブランドkaweco(カヴェコ)の『choice choice』というイベントが開催されました。

実はこのchoice choiceは横浜元町店では2回目。以前、銀座伊東屋本店でも開催されたことがあります。
前回は期間中に店舗へ行くことができず残念な思いをしていました。ようやく足を運ぶことができたので行ってきました!

なお、初めてこのイベントが実施された時はスケルトンがカラーリングのラインナップにありましたが、スケルトンはすでに廃盤となっており、今回のイベントでは選択することができませんでした。

kawecoとkaweco sportsついて

kawecoはドイツの老舗万年筆メーカーです。

日本への輸入代理店であるプリコさんのサイトにkawecoのブランド説明がありました。

Kawecoは、ハインリッヒ・コッホ(Koch)と、ルドルフ・ウェバー(Weber)により、1883年にドイツのハイデルベルグで創業され、二人の名前からKawecoと名付けられました。

1909年に画期的な技術を取り入れた、安全繰り出し式のセーフティ万年筆を発売したことでも知られています。

また、1930年代に発売された「Kaweco Sport」は、1972年のミュンヘン・オリンピック開催の際に公式ペンとしても認定されました。「Kaweco Sport」はクラシックなイメージの中に、機能性、携帯性を兼ね備えた製品となっております。

1976年にKawecoは一旦その幕を閉じましたが、1995年にドイツ・ニュールンベルグのグットバレット社により復刻されました。
その後、当時の面影を残した数多くのペンが復刻されています。

プリコ株式会社kawecoブランドページより引用

 

2019年に発売されたフロステッドシリーズはパステルカラーに半透明なボディがかわいらしく、発売開始直後から話題となりました。ココナッツやバナナといったフルーツの名前がついているのも人気が出た理由のひとつだと思います。

 

今回のchoice choiceで作ることができるのはスカイラインスポーツというタイプ。こちらもkawecoを代表する商品のひとつです。

 

本体の長さは約5センチと小柄ですが、キャップを動軸の後ろに取り付けることで13センチとなり長さがでます。このおかげで筆記時にも安定した筆記が可能となります。
もちろん、キャップを取り付けない状態でも大丈夫。キャップなしの時は、人差し指と親指の間にすっぽりと収めることができるので、筆圧を加えることなく軽く握って筆記することができます。

choice choiceのサービスについて

choice choiceではキャップ、軸、ペン先の色とニブの太さの4つの部品をそれぞれ選択してオリジナルの1本を作っていきます。
また、オプションとしてキャップリングを追加したり、コンバーターを購入することもできます。
選んだパーツをもとに店員さんがその場で組み立てを行なってくれるので、受け取ってすぐに使用することができます。

早速私も自分だけの1本を作ってみました。

①各パーツの色を選ぶ

選べるパーツの色は下記のとおり。☆印をつけている色は通常展開されていない、choice choice限定の色となります。

写真左から、
・ブラック
・ホワイト
・グレー
・ミント
・マキアート
・フォックス
・コンクリートグレー☆
・グラナイトグレー☆
・ペブルグレー☆

グレーだけでなんと4色!(笑)
主張の強くないカラーラインナップですので、どの色を組み合わせても統一感が出せるのがいいですね。

あれこれと選ぶのがとにかく楽しい!

この手の「あなただけのオリジナルを」というコンセプトにとても弱い筆者。自分の色を出したいという欲が出てしまい、どのパーツにどの色を持ってくるか、悩みに悩みます。
私が所有しているスカイラインスポーツはカプチーノという色で、淡いブラウンカラー。こちらと違う色にしたい気持ちから、一番色の面積が大きいキャップと軸にミントやグレーを選ぶことにしました。

しかし寒色ばかりだと手に持った時にトーンが暗くなる。そこで、ペン先部分にはフォックス(オレンジ)を差し色として取り入れることに。
温かみのあるカプチーノもやっぱり取り入れたい…と悩みに悩んで、今回組み立てるカラーリングが決定しました!

ニブの太さはMとFの2種類から選べる

ニブ(ペン先)の太さは、通常販売時に取り付けられているM(中字)の他に、F(細字)も選ぶことができます。
先述したカプチーノにはM字のニブなので、今回はそれより細いFにしました。

海外製のニブは細字といえども太めなことが多く、画数が多い漢字を書くときに苦労すると言われることが多いです。
果たして、kawecoの細字はどの程度の太さなのか、こちらも購入後に試してみたいと思います。

②組み立て

組み立ては専用の機械を用いて、店員さんに行なっていただきます。
使用するのはkawecoの刻印が入った2種類の専用の機械。
それぞれのパーツが外れないよう、上下から力を加えてはめ込む仕様となっているようです。

 

目の前で組み立てを実演してもらえたので、写真とともにお伝えします!

 

まずは機械にパーツをセットして…

 

機械で ぐいっとはめ込む!

 

表には見えないパーツも一緒に組み立てます。
この半透明の部品は、キャップの内側にはめ込む物です。

 

下の画像は、本体の天冠部分にkawecoのロゴが描かれたパーツを取り付けるところ。

どのパーツも取り付けるときに接着剤は使用していないため、購入後すぐに使用することができます。
余談ですが、同じく銀座伊東屋で行っているオリジナル万年筆のサービス『My Mighty』は接着剤を使用する関係で、使用できるのは翌日からとなっています。

組み立てはものの5分程度で完成しました。

③オプションの選択

組み立ての前後で、オプション品の選択が可能です。

ペンクリップ

そのままでもコロンとしたフォルムが可愛いkawecoは、ペンクリップを取り付けることで活躍の場が広がります。
胸ポケットに挿したり手帳のペン挿しに固定することができたり、本体をそのまま持ち運ぶときに安定するメリットがあります。
今回は落ち着いた印象のブラックを取り付けることにしました。マットな風合いがかっこいいです。

コンバーター

購入時にブルーのインクが入ったインクカートリッジが付属してきます。
インクを多く所有しているのでコンバーターの購入も検討しましたが、空になったカートリッジにインクを入れて使用することにしました。

オリジナルの一本が完成!

色々と悩んで作った1本が、こちらです。

 


ふんわりと落ち着いた印象の色合いでまとめました。

 

キャップを外すと挿し色のオレンジカラーが現れる仕様。明るい色が元気をくれるような気がして取り入れました。

 

手に持った時にペン先が明るいと見やすさも向上する気がします。

満足!かわいい!!^^

おわりに

オリジナルの万年筆を一本を作ると、俄然愛着が湧いてきます。

現在は銀座伊東屋だけでなく蔦屋書店でも「choice choice」が期間限定で実施されているようです。

イベント開催のお知らせを見かけたら、ぜひ足を運んでみてください♪

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