事件です。
コードバンの手帳をガッツリ水に濡らしてしまいました。。。
コードバンという革はコーティングがされておらず、
一般的に水濡れに弱いと言われています。
こんな状態。
はっきりとわかる水浮き(ブク)ができてしまっています。
はぁ…見るに堪えない(ToT)
使っていくうちに気にならなくなるだろう!
…という心の入れ替えができるほど、まだ私の心の整理はできず。
購入してまだ2ヶ月ちょいしか使っていないだけに
精神的ダメージがかなり大きいですTT
なんとか目立たなくしたいので、
セルフケアでのリペアに挑戦します。
成功するかどうかは運次第…!!
現在リペアの最中につき、こちらの記事で進捗をお伝えしていきます。
手順1:コードバン用ケアワックスを塗る
まずはじめに、柔らかい布を使って
リペアしたい箇所にケアワックスを多めに塗ります。
今回使用したのは、レーデルオガワ製のコードバン専用ケアワックス。
成分は次の4つ。
・アルガンオイル
・ホホバオイル
・ワセリン
ブレイリオの「レーデルコードバン」というもので、
何を隠そうこのオイルを作った
レーデルオガワ製のコードバンで作られています。
手帳を買った時にサンプルとしていただいたミニサイズの試供品。
とても幸せな気持ちで満たされるのですが、
当時気が動転していたこともあり
ワックスを塗る工程の写真を撮影していませんでした…。
手順2:水で濡らしたキッチンペーパーで湿布
次に、水で濡らしたキッチンペーパーを
ブクが発生している面に貼って湿布します。
キッチンペーパーは軽く手でしぼる程度の
わりとびちゃびちゃ状態。
「水濡れに弱いコードバンをさらに水に晒すってどうなの!?」
と、HIDEKIさんの動画を見た当初は不安でした。
HIDEKIさん曰く、
ブク=革の濡れた部分の繊維が浮いた状態。
この工程をすることによって
↓
ブクができている箇所だけでなく、周囲のコードバンの繊維も浮かせる
=ブクを目立たせなくさせる
なるほど大胆な発想!!
「木を隠すなら森の中」ということですね。笑
20〜30分ほど湿布をし、
ブクが目立たなくなってきたところでキッチンペーパーを外します。
手順3:自然乾燥で水分を乾かす
ケアワックスの上からの水分ということで、
心なしかブクが目立たなくなっているような…??
少し希望の光が差し込んできました。(ほっ)
全体的にしっとりしている状態なので、
このまま1〜2日ほど陰干しで乾燥します。
手順4:コードバン用ケアワックスを塗る(2回目)
2日間かけて室内で乾燥させました。
写真向かって左側が、元の状態。
右側が今回水濡れした面です。
キッチンペーパーの繊維などの付着物を取り除くため、
馬毛ブラシで軽くブラッシングをしたものがこちら↓
濡れてしまった面をアップで見てみると、
まだブクの痕は残っています。
やはりプロのように綺麗さっぱり…とはいきませんでした。
しかし最後までベストを尽くします!
気を取り直してケアの続き!!
まずはケアワックスの塗布から。
レーデルオガワ製のコードバン専用ケアワックス、2回目の登場。
こちらを指で革に塗り広げていきます。
このワックスの塗布には、
革を乾燥させた時に飛んでいった水分と油分の補給の意味があります。
お風呂上がりのオールインワン化粧品みたいな感じですね。
手順5:柔らかい布で乾拭き
ケアワックスを塗ったら、布で磨き上げていきます。
今回はシューケアでも使われているコットンを使用しました。
磨くときは、くるくると円をえがくようにします。
一度水の湿布をしたことで全体的に革が浮いている状態なので、
全体的に力をかけて磨き上げます。
ブクが目立つところは特に重点的に。
ケア完成!セルフリペアの成果は?
そんなこんなでかれこれ1〜2時間ほど磨いたでしょうか。
(指が疲れました)
どれくらい元の状態に近づいたのか、
セルフリペアの成果がこちら。
ブクの膨らみは根気よくケアした結果、
目立たなくすることができました。
一部、虫刺され痕のように
ポツッとなっているのは仕方ないのかなと。。。
↓濡れた面全体のケア後
ポツポツと色が抜けていますが、
使っていくうちに全体が馴染んでいくのを期待して
補色せずに使い続けようと思います。
結果:水濡れしたコードバンのブク(痕)は消せる
今までコードバンという革のケアをしたことがない初心者が、
コードバンのプロのリペア動画を見て感動し、
ブクを消すべく無謀にも立ち向かった今回。
結果!
コードバンのブクは消せる。
(ただし自分の実力不足により、目立たなくさせるのが精一杯)
自己評価、70点です。。。
レーデルオガワのケアワックスは
とても革なじみがよく、使いやすかったです。
おそらくこのケアワックスがなかったら、
ここまでの状態まで戻せなかった…。
とはいえ、完治とはいかなかったのが心残り。
『ケアを極めれば、
こんなツヤ(濡れなかった面)を復活させられるのかな』
と淡い希望を抱き続けながら、コードバンのケアの腕を磨いて
またリペアに再挑戦したいです。
(おまけ)もともとはこのようにツヤツヤでした。
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